来季のJ2はどうなる? ― 2009年11月10日 22時41分22秒
いったいどんなところなのでしょうか。
よく、「J2は厳しい」と言われますが、いったいどのくらい厳しいのでしょうか?
いろいろと調べてみましょう。
■過去の成績は?
とりあえず、過去のJ2の順位表を並べてみまして、
降格クラブがどのような成績を収めてきたのか調べてみました。
色付きは全て降格1年目のクラブで、赤が1年での再昇格成功、水色は失敗です。
2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2006 | 2007 | 2008 | ||
1 | 札幌 | 京都 | 大分 | 新潟 | 川崎 | 横浜C | 札幌 | 広島 | 1 |
2 | 浦和 | 仙台 | C大阪 | 広島 | 大宮 | 柏 | 東京V | 山形 | 2 |
3 | 大分 | 山形 | 新潟 | 川崎 | 福岡 | 神戸 | 京都 | 仙台 | 3 |
4 | 大宮 | 新潟 | 川崎 | 福岡 | 山形 | 鳥栖 | 仙台 | C大阪 | 4 |
5 | 仙台 | 大宮 | 湘南 | 甲府 | 京都 | 仙台 | C大阪 | 湘南 | 5 |
6 | 鳥栖 | 大分 | 大宮 | 大宮 | 仙台 | 札幌 | 湘南 | 鳥栖 | 6 |
7 | 新潟 | 川崎 | 甲府 | 水戸 | 甲府 | 東京V | 福岡 | 甲府 | 7 |
8 | 湘南 | 湘南 | 福岡 | 山形 | 横浜C | 山形 | 鳥栖 | 福岡 | 8 |
9 | 水戸 | 横浜 | 鳥栖 | 札幌 | 水戸 | 愛媛 | 山形 | 草津 | 9 |
10 | 山形 | 鳥栖 | 水戸 | 湘南 | 湘南 | 水戸 | 愛媛 | 横浜C | 10 |
11 | 甲府 | 水戸 | 山形 | 横浜C | 鳥栖 | 湘南 | 草津 | 水戸 | 11 |
12 | 甲府 | 横浜C | 鳥栖 | 札幌 | 草津 | 水戸 | 熊本 | 12 | |
13 | 徳島 | 徳島 | 岐阜 | 13 | |||||
14 | 愛媛 | 14 | |||||||
15 | 徳島 | 15 |
昨年までの8年間で、のべ19クラブが「1年でのJ1昇格」に挑みましたが、
昇格を果たしたのは8クラブ。1年でのJ1昇格率は、42% です。
約半分のクラブが、昇格争いに絡み、そのほとんどが実際に昇格し、
残り半分のクラブは、中位に甘んじているようです。
J2は甘くないと言われてますが、そこまでひどくはないという印象ですね。
8年で8クラブ。毎年1クラブは1年で昇格している計算です。
しかし、J2優勝しての昇格は、01年の京都と昨年の広島の2例のみ。
1年で昇格できたとしても、最後までもつれる事が多そうです。
■地理的な条件は?
来期のJ2は、このまま鳥取と北九州が順調に昇格し、
J1とJ2が本日現在の順位表で決着した場合、(柏降格、湘南昇格と仮定)
その地域分布は、地図に示すと下記の通りになります。緑がJ1、赤がJ2です。
点の位置はおおよそです。細かい事は気にせずに・・・
見てわかる遠り、西の方はJ2ばかりです。
中国、四国、九州では、J1が広島のみなのに対して、J2は9クラブ。
千葉にとって、この移動距離は結構大変ですねぇ・・・。
J2は今年の変則3回戦制から、総当り2回戦制に変わりますので、
JFLから2クラブ昇格の場合、試合数は J1=34、J2=38、となります。
今年のJ2=51に比べると、かなり余裕が生まれますが、
それでも移動距離が増大する事は事実。
移動に関してそんなにお金をかけられない場合は、
選手にできるだけ負担のかからぬよう、知恵を絞らねばならないでしょう。
■ナビスコ杯は?
J2になると、ナビスコカップに出られません。
残念ながら不参加となり、V川崎と鹿島に並ぶナビスコ杯3回目の優勝への挑戦は、
次年度以降に持ち越しです。
しかし、来季のJ2リーグ戦の試合数は今年に比べて13試合少なくなる予定で、
J1と比べても4試合多いだけとなります。
さらに、J1は休むW杯期間中も、J2はリーグ戦を開催するのならば、
J1よりも多い分の4試合をW杯期間中に消化できますので、
ナビスコ杯にJ2を呼んでくれてもいーんじゃないの? って思いますがねぇ。
J1勢がナビスコやってる間、J2勢は何してればいいんだろうか・・・。
ま、J1×14+J2×20=34クラブで予選をやるとなると、
4で割り切れない数ですし、なかなかレギュレーションが難しいのですがね。
■で、結局?
過去の例にならえば、千葉は悪くても中位以上に入れるでしょう。
そこから、J1昇格を争い、実際に昇格を勝ち取るためには、
J2のスタイルを見極め、対応策をひねり出し、それを実行せねばなりません。
公式戦では初対戦となるクラブも多いですし、スカウティング資料もあまりないでしょう。
まずは、「J2を知る」。全てはそこからでしょうか。
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