千葉×岐阜@J2第17節【J特】2012年06月02日 23時59分25秒

13時開始のゲームで首位の京都が引き分けたため、2位千葉との暫定での勝ち点差は2。
この試合で勝って勝ち点3を加えれば、京都を抜いて首位となる千葉。
ホームで最下位の岐阜を相手に、6連勝と絶好調の千葉が勝つのはそれほど難しくはないと思ったが、
・・・甘かった。

千葉の方は442で、
GK岡本昌弘、DF左から、武田英二郎-山口智-竹内彬-大岩一貴
ボランチに佐藤健太郎と伊藤大介、左翼:兵働昭弘、右翼:田中佑昌
2トップに藤田祥史と深井正樹。
SUB:GK櫛野亮、DF青木良太、MF佐藤勇人、米倉恒貴、山口慶、FWオーロイ、レジナルド

トゥーロン国際から帰国した大岩が先発に復帰。ミリガンがベンチ外となった以外は、
前節と同じ先発。

対する岐阜の方も442で、
GK野田恭平、DF左から、野垣内俊-関田寛士-田中秀人-野田明弘
フラットなMFは左から、井上平-李漢宰-服部年宏-染矢一樹
2トップに樋口寛規と佐藤洸一。
SUB:GK多田大介、DF村上一樹、MF三田光、橋本卓、FW中島康平

GKが多田ではなく15試合ぶりに野田になった以外は不動の先発メンバー。
ベンチは5人態勢。

中盤がフラットな442の布陣で、綺麗な3ラインを形成する岐阜。
引いて固めるといった事はせず、DFラインを高めに保つ。
前線から積極的に追い掛け回すといった事まではしなかったが、
統率のとれた陣形から、相手が入ってきた場合には皆で囲んでつぶしていた。
陣形をコンパクトに保った、ゾーンプレスの様だ。
その中心となったのは、中央に君臨する服部と李。
A代表経験のある2人の大黒柱が中央で存在感を発揮し、危険なスペースをつぶしまくった。

千葉の方は、両SBが高い位置を保ち、サイドから圧力をかける。
実質、山口と竹内の2バック+佐藤のカバーという3バックの様だ。
サイドに人数をかけて突破口を開き、オープンスペースを狙おうという意図か。

しかし、ここで岐阜の両翼が守備で大きな仕事をする。
左翼の井上、右翼の染矢、この2人が守備でがんばった。
この2人、球際で強い。
ルーズボールの五分五分な場面で、激しいチェックでマイボールにしたり、
サイドに出てきたボールを豊富な運動量で追い回したりと、
とにかく、千葉に対して激しいプレッシャーをかけ続けた。

献身的な両翼の2人に、危険な場所をすぐにケアするボランチの2人。
スキがなく、機能しまくった岐阜のMF陣の前に、
千葉はお手上げ状態であった。

千葉の方は、何か疲れているのか、とても1週間あいたあとのゲームとは思えず。
チェックが甘かったり、球際での執念で負けていたりと、
気合の入ったプレーが全く見られず。
岐阜の選手がやっていた必死さが、千葉からは全く伝わってきませんでした。

前半36分、岐阜は右45度の角度から打った李の強烈なミドルシュートを、
GKの岡本がはじいた所に、つめていた3人の岐阜の選手のうちの一人、
佐藤が押し込んで先制。
オフサイドかと思われましたが、スカパーで確認する限り、ゴールですね。
李が打った瞬間は、3人ともオフサイドポジションではありませんでした。

0-1で折り返した試合は、後半になっても大勢は変わらず。
ボールはもつものの、岐阜の守備の網にかかりまくる拙攻が続く千葉。
後半頭から、佐藤→佐藤勇人とし、66分には、大岩→米倉恒貴
続く76分には、藤田→オーロイと、カードを切って状況の打開を図りましたが、
最後までゴールは遠かったです。

千葉は、DFラインでボールを回している時に、長いボールを使って
岐阜のDFラインの裏にあるスペースを狙おうという意図はありました。
が、出してと受けての呼吸がどうにもあわない印象。

DFラインで竹内や山口がボールを持っている時、
最前線では藤田と深井が、裏のスペースに出せ!とばかりに
しきりに動いていましたが、なかなかボールは出てきませんでした。
中盤は押さえられているので、一発出しても良いとも思うのですが、
FWが裏に欲しがっても後ろからボールが出てこない印象でした。

ちょうど岐阜のDFラインがよく見える位置で観戦していたので、
藤田と深井が、岐阜の関田と田中を相手に駆け引きを繰り返すところは、
見ていてとっても面白かったです。
欲を言えば、駆け引きに勝って、うまく抜け出す所が見たかったですが、
残念ながら、その勝負以前にボールが出て来ませんでしたが。

ロスタイム、米倉の当たりそこないのシュートが、
コロコロと転がって岐阜DFのクリアミスもあり、ゴールに入りましたが、
これは残念ながら米倉のオフサイド。
魅せ場の少ない試合は、0-1で岐阜の勝利に終わりました。

試合後のコメントで、岐阜の方は「千葉の前線からの守備はお手本」という意図の
事を皆が言っていたが、運動量の多さや、球際の強さが光ったのは岐阜の方でした。
ま、たまにはこんな日もあるか、とも思いたいですが、
たまにしか行けない試合でこーゆー試合に当たるのはショックですわ(苦笑)
ま、次の試合、がんばりましょう。

清水から岐阜へ期限付き移籍中の樋口くん。
10番を背負って、レギュラーとして活躍しているようです。
岐阜の行徳監督も「最後まで2トップから守備ができていた」
と言ってほめておりました。
・・・が、スタンドから見た限りではそのようには見えませんでしたw
佐藤の方は豊富な運動量がみられましたが、
樋口の方はセーブしているというか、消極的というか。
あんまり積極的に取りに行ったという印象はありませんでした。

普段清水で大前や高木の鬼のようなプレスを見ているせいでしょうか。
今の状態で清水に帰ってきても、彼らに勝つのは難しいでしょうなぁ。
もう少しがんばれ。

最後に。
生で見るオーロイは、やはりデカかった(笑)