清水×山形@J1第15節2011年06月16日 22時19分19秒

15日は運転免許の更新で有給休暇を取得。
で、ついでに(笑)清水の試合を見てきました。今季初の試合観戦。
家族がいると、なかなか見に来れないのよねぇ・・・

清水の方は433で、GK碓井健平、
DF左から、太田宏介-岩下敬輔-ボスナー-辻尾真二
アンカーに平岡康裕、CMFに小野伸二とアレックス、
3トップは左翼=高木俊幸、右翼=大前元紀、CFW=高原直泰。
サブ=山本海人、岡根直哉、山本真希、枝村匠馬、小林大悟、竹内涼、永井雄一郎

村松がU22代表に呼ばれて不在。穴をうめるべくアンカーには平岡を初起用。

山形の方は442で、GK植草裕樹、
DF左から、小林亮-石井秀典-西河翔吾-宮本卓也
ボランチに、船山祐二&佐藤健太郎、左翼=伊東俊、右翼=廣瀬智靖
2トップに大久保哲哉&太田徹郎。
サブ=清水健太、園田拓也、山田拓巳、下村東美、宮崎光平、秋葉勝、川島大地

古橋も長谷川も怪我で欠場らしい。
報道によると大久保の1トップだったらしいが、太田も高い位置でプレーしてましたよ。

静かな立ち上がり。清水はゆったりとボールを回してポゼッションを高めようとし、
山形も深追いはしてこないで、じっくり見ている感じ。
しかしボールを奪うと縦に早く攻撃してくる。

山形の4バックは、右SBの宮本がずっと高い位置を取っていた。
左の小林はそのままだったので、パッと見では3バックの様にも見える。
また、右MFの廣瀬と共に、山形の攻撃は右サイドからが多かった。
対峙する高木を抑えるために、上がり気味にしてスペースを埋め、
同時に奪ったら右サイドで人数をかけて攻めようと?
それとも、右サイドに圧力をかけて、太田の上がりを押さえよう、という事でしょうか?

前半はゴール前のシーンに乏しく、試合としてはつまらないものだった。
清水の方は、監督のハーフタイムでのコメントにもあったが、
難しいパスを選択する事が多く、全体的にパスがつながらない。
多くの選手がトラップミスを繰り返し、がっかりするシーンの連続であった。

対する山形の方は、奪ったら早く攻撃するよう言われているのか、
早めの縦パスを選択する事がとても多かった。
が、ちょっと急ぎすぎているようにも感じられた。
体勢も整っていないのにどんどん前へ前へというパスが多く、
トップにボールが収まらずに、ミスから奪われるシーンが多かった。

つまらない試合展開にあくびをしてたら、
隣に座っている人もあくびしてました(笑)

まぁ後半勝負かなぁ~と、のんきに観戦しておりましたら、終了間際に激震。
船山の突破を小野がエリア内で倒してPKを取られる。
TVで見直すと外のようにも見えるが、家本主審の厳しい判定だった。

このPKを船山が左に冷静に決めたのだが、やり直しの判定。
蹴る前に山形の他の選手がエリア内に入ったという判定のようだ。
やり直しのPKは再び左だったが、2本目はコースが甘く、碓井がセーブ。

ゆるい試合展開だったが、突然沸騰した感じでした。
しかし結局、0-0で後半へ折り返す。
碓井が止めて事なきを得たからか、倒した小野がベンチへの帰りがけに、
笑顔で家本主審に謝って(?)ました(笑)

選手交代なしで後半開始。

相変わらずかみ合わない清水は、中盤を中心にパスミス&トラップミスが目立つ。
自分たちのミスでピンチを招いている感じだ。
ちょっと今日の中盤から前は絶不調な感じだった所で、監督も動きました。
58分、大前→小林。高木を右に回してアレックスを左FWへ。
68分、小野→枝村。
中央のMFを先発のアレックス&小野から、小林&枝村にスイッチ。

小野の交代直後に先制ゴールが生まれる。
68分、左サイドを太田が突破し、枝村とワンツー。
グラウンダーのクロスがGKの手とDFの足をすりぬけ、
ファーに走りこんだ高原が押し込んで清水先制。

見事なゴールでした。
左サイドは劣勢でしたが、太田の上がりに枝村が絡んで、絶妙なクロス。
最後はCFWが走りこんでの、みんなで崩したゴールでした。

1点を先制した清水は、畳み掛けたいところでしたが、
試合を通して、攻撃がうまくいったのはこの先制点の時だけでした・・・(^^;
その後は再びかみ合わない攻撃を繰り返す。
先制した事で、スタジアムの雰囲気が押せ押せムードとなり、
その勢いでいくつか惜しいシーンもありましたが、
超決定機というシーンまでは創りだせず。

山形も攻撃に迫力を欠いてましたが、小林監督は次々とカードを切ってくる。
70分、船山→秋葉。73分、廣瀬→宮崎。共に同じポジションへ。
79分太田→下村。中盤を強化し、本来の1トップへと移行。

3人のフレッシュな選手をいずれも中盤へ投入してきた山形。
しかし、清水の方も冷静に対応し、ペースダウンを図ってカウンターも許さなければ、
超決定機も与えていなかった。しかし・・・。
このまま逃げ切れるかなぁと思った終了間際、またも激震に襲われた。

88分、カウンターから山形は左サイド奥まで伊東が走り、エリア直前で岩下と対峙。
ここで積極的に前に出た伊東と、ずるずる下がってエリア内に入れてしまった岩下…
結果、ライン際の突破を抑えられずに手で倒してPKの判定。
これを大久保が真ん中に決めて、山形が同点に追いついた。

しかしロスタイム。
清水の猛攻の中、CKが3本連続した後で、右サイドからの直接FKを得る。
アレックスのFKはファーで折り返され、中央で待っていた高原が反応したが、
ここで競った宮本が高原を倒したという判定で清水にPKが与えられた。
これをアレックスが左スミに決めて土壇場で勝ち越し。
再開後は1プレーで終了し、清水がからくも勝ち点3をもぎ取った。


全体を通して、あまり良いデキではなかった清水。
試合後の各選手のコメントでも、みんな同じような事を言っていた。
しかしながら「悪いなりに勝つ」事ができるのは、成長した証でもある。
降格圏にいる福岡と山形をホームで倒し、残留に向けて貴重な勝ち点3を得た。
上位クラブには勝てなくても、降格圏のチーム相手に勝ち点3が取れれば、
J1残留を早めに決めることもできるでしょう。
欲を出して、賞金圏内まで狙ってほしいですね。